小説
〜イライラbyかがみ〜




「はっ!!寝坊した!!」


私は驚いた。
確かに昨日はなかなか寝付けなかった。
夜、寝付けずお菓子とか食べたり、ラノベを読んだりして結局寝た頃には陽が昇りかけていた様な気がしないでもなかった。
だが、だからってこんな時に限って・・・
つかさは起きたのかな?確かこなたとの待ち合わせは10時。今の時間は・・・
私はふとベット脇に置いてある目覚ましの目をやった。


現在の時間・・・10時48分

集合時間・・・・10時00分

・・・・
・・・・
・・・・


まずい!!非常にまずい!!
ただでさえ、普段遅刻しなくて、時間にうるさい人間なのに・・・(だと思うのに)
待たせているのが、あのこなた!!
絶対何か言われる!!そうに違いない。これはお金少し多めにもっていくか?
というか、つかさよ!!つかさは起きたのかしら!?


「お母さん!!つかさ起きてる!?」
私は階段を駆け下りて、お母さんにつかさの現在の状況を聞いてみる。
二人で謝ろう・・・そう思っていた私の耳に信じられない言葉が投げかけられた。


「つかさならとっくに出ていったけど?」

「は?」
「というか、かがみが寝坊だなんて珍しいわね?」
「つかさも・・・私より先に行くなんて珍しいわね?」
急がなきゃいけないはずなのに・・・私の体は硬直していた。

と、とりあえず・・・こなたに電話を・・・。
私は部屋に戻って携帯電話を手に取る。
携帯を開くと・・・


着信12件

メール6件

着信は12件中10件こなた。そして後の2件はつかさだった。
メールは5件がこなた
内容は・・・

10時06分「やほ〜かがみん、どしたの?なんかあったの?」

こ、こいつ・・・珍しく時間どおりに来てやがるわね?
それから大体5分おきくらいにメールが入っていたが・・・

10時30分「お姉ちゃん、こなちゃん一人で待たせてるのちょっと可哀相だから先に行ってるね?ごめんね?」

そうか・・・そういうことか。まぁ確かに30分待たせるのは悪いよね?
とりあえず私は安堵のため息をついてみた。


でもこの子・・・私を起こしてみたんだろうか?流石に起こされたら起きるぞ?


・・・なんてこと考えてる場合じゃなかった!!

確か自転車集合だったっけ?カギ・・・カギ・・・
私はパジャマから私服に着替えながら着々と準備を進める。けど自転車の鍵が見当たらない。
「あれ?確かにここに置いてたはずだったのに・・・!!」
あぁ〜もうなんでこんな時に限ってないかな?
・・・5分後。ようやく見つけた!!



そして、私は急いで家を飛び出て、自転車に飛び乗った。

だが、漕ぎ出すと、妙にお尻が痛い。
というか、走りながらガタガタ言ってる。
・・・まさか?

私は恐る恐る自転車の後輪に手を触れる。











「ちょっと、パンクしてんじゃないのよ!!も〜・・・!!!」





さらに、私のイライラのボルテージは上がっていった!!
すると・・・周囲から何やら一瞬だけだが視線を感じた。
私は最小限の動きで辺りを見渡した。
別に誰かに見られている・・・そんなことはない。
しかし、一部のOLっぽい女性が含み笑いをしてたまにこちらを見ている。

・・・・私は少しさっきの事を振り返ってみた。
私・・・何か変なことしたか?ただ単にパンクしただけで・・・。


・・・・・
・・・・・
・・・・・

・・・・・ハッとなった。






「私、さっき大声で叫んだような気が・・・」

無意識ながらにやった事に私の顔は更に熱くなった。




らき☆すた「イライラ・ティアー」




〜いわゆるひとつの萌え要素byこなた〜




遅い・・・


現在10時30分。
私は待ち合わせの駅前でかがみとつかさを今か今かと待っていた。
全く・・・この待っている間に幾つの戦士を強く出来ると思ってるんだよ?
さっきから携帯にかけてても繋がんないし・・・
つかさはともかくとしてかがみの方は本気で少し心配になって来た。


少し経つと私の携帯がブルルと震えた。
つかさだ。

かがみじゃなくてつかさか・・・。
私は少し驚きながらその電話に出た。

「もしもし?こなちゃん?」
つかさが本当に申訳なさそうな声で話しかけてくる。
「ごめんね!!私、今起きたばっかりで・・・」
「うんうん・・・。それは知ってたよ。で?かがみは?」
私のその問いにつかさは少し困ったように三間くらいおいてから動揺した口ぶりで返答をよこしてきた。

「そ、それが・・・お姉ちゃん。まだ起きてなくて・・・」


「・・・は?」
一瞬、つかさの言ってることの意味が全く分かんなかった。

あのいつも、私に対して時間に口うるさいかがみが?

つかさよりもたっぷりと睡眠をとっている?


「こなちゃん?」
返事を返してこないこなたを不思議に思ったつかさがなんども私の名前を連呼する。
「あぁごめんごめん・・・かがみが寝坊ね?」


かがみが寝坊・・・

着いたらかがみのことだから必死に謝ってくるんだろうな?


・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・

「こ、こなちゃん?」
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・


「ぷっ!!」



〜だって、女の子だもん!!byかがみ〜




11時35分

集合時間より1時間と35分遅れで私は待ち合わせ場所に到着した。

けど、そこにはこなたとつかさの姿はなかった。


「・・・へ?」

うそ!?

なんで?

まさか待ちくたびれて帰っちゃったのかな?


そりゃそうよね・・・1時間半だなんて・・・

きっと自転車屋とかに寄ってたからつかさともすれ違わなかったんだわ・・・。


私は携帯を開いてみた。

着信・メール共に無し・・・。


「はぁ・・・」

私は深い深いため息をついて、携帯を閉じる。

何で起きた時点で電話しなかったんだろう?というか電話しようとしてたよね?



怒ってんのかなこなたの奴・・・。

それとも笑って「どんまい!!かがみん」とか言って許してくれるかな?


「とりあえず・・・電話しなきゃ・・・」

携帯が・・・重く感じる。

耳に運ぶまでかなり時間がかかりそうだ。

はぁ・・・こんな思いするなら、無理に起きとけばよかったかな?


というか、たまの遅刻でこんな思いするなんて・・・


こなたなんかしょっちゅうするのになぁ・・・全然・・・。


あぁやばい・・・なんかまじで泣きそうだ。


目の奥が・・・痛い。



私はようやく発信ボタンを押し、電話をそっと耳に当てた。




・・・・・・こなた




ブッ!


へ?

「き・・・切れた?」

これは流石に予想にしてなかった。

まさか切られるなんて・・・。

あのこなたが・・・。


目の奥の光るものがいつのまにか出口にまで達しようとしていた。





・・・・その時だった。









「か〜が〜み〜ん!!」








聞きなれたその声・・・幼くもどこか小悪魔チックなその声は私の耳を・・・これでもかっていうほど貫通させた。


私は辺りをきょろきょろ見回す。
いない
いない
いない
・・・・いた。
奴は・・・待ち合わせ場所である噴水ある公園のひとつ道路を挟んだ向こう側のカフェテラスでつかさといた。

そして周りの目お構いなしにこっちに向かって両手を大きく振っていた。


「・・・かがみん!!遅いぞ!!」
「お姉ちゃん、早く早く!!」

こなたとつかさが笑顔で手招きをする。

私もそれにつられるかのように道路を突っ切ってカフェに走り出した。

あぁ・・・やばい。


これは逆にやばい。


さっきまで出口で止められていたモノが一気に溢れてきそうだ。


私は少し上を向く。


すると、こなたが・・・

「おや、かがみん?泣いちゃってるのかな?」

ぐっ・・・鋭い!!

だが、こいつの前では絶対に泣けん!!

こいつの前でだけは涙を見せることはできない。


私は目をつむり涙を一気に奥に押し込めると、こなたたちの前に到着した。

そして上に向けていた顔をこなたに向ける。

そして、笑顔で言ってやった。






「ばーか!!そんなわけないでしょ?」







・・・続く



あとがき


どうもぽちゃです。

先に謝ります。


例のぽけ☆らき。
ぽちゃの不手際によりアップがかなり遅れますね。
小説であんだけ伏線張っておいて!!


今回は今日、急遽作りました!!
まぁ冒頭のかがみのパンクの奴はネタにあったんですがね?
これは前回の「うれしさいっぱいさみしさいっぱい」と次回の話の繋ぎです。

書いてるうちに本当に切なくなっちゃいましたよ〜

かがみとみさきちとゆーちゃんは完全に苛めてる感が・・・あるんですが(笑)

別に嫌いじゃないですよ?


愛、故にですよ!!byアスミス


さて?小説ページをリニューアルしましたよー!!

ってまぁジャンルごとに分けただけなんですが・・・

3つしかない!!

他、書きたいのがない。

言うなればコナンや金田一を書きたいんですがね?

ちょっといろいろあってね。

多分増えるとしたら・・・テイルズシリーズ・・・ファンタジアとシンフォニアですかね?

当分先だろうが・・・


次回は真面目に10月4日にらき☆すた更新予定です!!
実は原稿の方の案が結構まとまってきて・・・
あとは起こすだけなんですよね?

・・・じゃ、また!!